「濃厚なぶどうジュース」と聞くと、どんな味を想像するでしょうか。
糖度が高く、とにかく甘いジュースを思い浮かべる人も多いかもしれません。
しかし、ぶどうジュースの「濃厚さ」は、甘さだけで決まるものではありません。
使用する葡萄の品種、甘味と酸味のバランス、香り、果皮由来の風味、口当たりなど、さまざまな要素が重なって味わいがつくられます。
スリーファームでは、青森県産の黒葡萄「スチューベン」を使った100%ストレートぶどうジュースをつくっています。
今回は、なぜスチューベンのジュースは濃厚に感じられるのかを、原料となる葡萄の特徴から解説します。
スチューベンとはどんな葡萄?
スチューベンは、濃い紫から黒色の果皮を持つ小粒の葡萄です。
青森県、特に津軽地方で多く栽培されており、スリーファームが畑を持つ鶴田町も代表的な産地です。
特徴のひとつが、しっかりとした甘味と豊かな香り。
ただし、スチューベンの魅力は単純な「甘さ」だけではありません。
適度な酸味や黒葡萄らしい香りなどが重なることで、味わいに奥行きが生まれます。
「濃厚=糖度が高い」だけではない
ぶどうジュースの濃厚さを考えるうえで、糖度は重要な要素です。
しかし、糖度だけでジュースのおいしさや濃厚さを判断することはできません。
例えば、甘味が強くても酸味がほとんどなければ、味わいが単調に感じられることがあります。
一方で、
甘味
酸味
香り
果皮由来の風味
口当たり
余韻
といった要素が重なると、飲んだときに「味が濃い」「葡萄らしさがしっかりある」と感じやすくなります。
ワインでも糖度だけを見て葡萄の品質を判断しないように、ぶどうジュースでも甘味と酸味を含めた全体のバランスが大切です。
理由① スチューベンのしっかりとした甘味
スチューベンは糖度が高くなりやすい葡萄として知られています。
完熟したスチューベンを口にすると、小さな粒の中にしっかりとした甘味を感じます。
この原料葡萄の特徴が、ジュースの味わいにもつながります。
ただし、スリーファームでは「とにかく糖度を高くすればいい」とは考えていません。
葡萄を収穫するときには糖度だけではなく、酸度の推移も確認しながら収穫時期を判断しています。
理由② 甘味を支える酸味
甘味と同じくらい重要なのが酸味です。
酸味があることで、強い甘味の中にも輪郭が生まれ、飲み続けたときの重たさを抑えてくれます。
これは「酸っぱい」という意味ではありません。
甘味と酸味がバランスよく存在することで、果実味をよりはっきり感じられるようになります。
スチューベンジュースの濃厚さを考えるときも、糖度だけではなく、甘味と酸味のバランスを見ることが重要です。
理由③ 黒葡萄ならではの香りと果皮
葡萄を食べたときに感じる味わいは、果汁だけから生まれているわけではありません。
特に黒葡萄では、果皮周辺にもさまざまな風味があります。
スチューベンも、果汁の甘さだけではなく、黒葡萄らしい香りや果皮周辺の風味が品種の個性をつくっています。
そのため、ジュースにしたときにも単純な「甘い葡萄水」ではない、葡萄らしい存在感につながります。
理由④ ストレート果汁だから葡萄の違いが重要になる
スリーファームの「PURE & ZERO スチューベン ストレート」は、濃縮還元ではなく100%ストレート果汁です。
ストレートジュースでは、原料となる葡萄の特徴がそのまま商品の重要な要素になります。
だからこそ、
どの品種を使うのか。
どこで育った葡萄なのか。
どのくらい成熟しているのか。
どのような状態の葡萄を使うのか。
という原料選びが重要になります。
ストレートと濃縮還元の違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
理由⑤ 口当たりも「濃厚さ」をつくる
濃厚さは味覚だけではなく、口に含んだときの質感からも感じます。
さらっとした飲み物と、少し厚みを感じる飲み物では、同じ糖度でも受ける印象が違います。
スリーファームでは、葡萄由来の細かな繊維を残すことで、果実そのものを感じられるような口当たりも大切にしています。
甘さだけを強くするのではなく、香りや質感まで含めて「葡萄を飲んでいる」と感じられるジュースを目指しています。
ワイン造りの経験をぶどうジュースにも
スリーファームでは、葡萄を単なるジュースの原料としてだけではなく、品種ごとに個性を持った果実として捉えています。
ワインでは、品種、産地、熟度、糖度、酸度などを見ながら葡萄の状態を判断します。
ぶどうジュースでも考え方は同じです。
「100%果汁だから」
「糖度が高いから」
だけではなく、
どんな葡萄からつくられているのか。
そこまで含めて味わってもらいたいと考えています。
スチューベンを「飲む」という楽しみ方
スチューベンは、生果として食べてもおいしい葡萄です。
一方、ジュースにすることで、生果とは違った形で品種の個性を楽しむことができます。
しっかりとした甘味。
それを支える酸味。
黒葡萄らしい香り。
口に含んだときの質感。
飲み込んだ後に残る余韻。
こうした要素が重なることで、スチューベンジュースの「濃厚さ」が生まれます。
スリーファームでは、青森県産スチューベンの特徴を活かした「PURE & ZERO スチューベン ストレート」をつくっています。
「濃厚=ただ甘い」ではない。
葡萄という果実そのものの個性を、ジュースでも楽しんでもらえたらと思います。