「100%ぶどうジュースなら、どれを選んでも同じでは?」
スーパーやオンラインショップを見ると、「果汁100%」と書かれたぶどうジュースがたくさん並んでいます。
しかし、同じ100%ぶどうジュースでも、実際に飲んでみると、甘味や酸味、香り、濃厚さはかなり違います。
その違いを生み出すのが、
製法、原材料、葡萄品種、産地、そして原料となる葡萄の状態です。
今回は、葡萄を栽培し、ワインやぶどうジュースづくりに携わるTHREE FARMが、100%ぶどうジュースを選ぶときに知っておきたいポイントを解説します。
→ ぶどうジュース完全ガイド|種類・製法・品種・選び方を生産者が解説
100%ぶどうジュースとは?
100%ぶどうジュースとは、その名の通り、果汁の割合が100%のぶどうジュースです。
ただし、「100%」という表示だけでは、そのジュースがどのようにつくられ、どんな葡萄が使われているのかまでは分かりません。
例えば、同じ100%でも、
ストレートなのか、濃縮還元なのか。
どんな葡萄品種を使っているのか。
どこの産地の葡萄なのか。
こうした違いによって、ジュースの個性は変わります。
そのため、100%という数字だけではなく、もう一歩踏み込んで商品を見ると、自分に合ったぶどうジュースを選びやすくなります。
① ストレートか濃縮還元かで選ぶ
100%ぶどうジュースを選ぶとき、まず確認したいのが製法です。
代表的なのが、**「ストレート」と「濃縮還元」**です。
ストレートジュース
ストレートは、葡萄から搾った果汁を濃縮せずに製品化する方法です。
原料となる葡萄の特徴がジュースの味わいに反映されやすいため、葡萄そのものの個性を楽しみたい人にとって、選択肢のひとつになります。
特に、
葡萄品種
産地
収穫時期
成熟度
などの違いが、ジュースの個性につながります。
濃縮還元ジュース
濃縮還元は、果汁から一度水分の一部を取り除いて濃縮し、その後、水分を加えて元の濃度に戻す製法です。
保存や輸送の効率を高められるため、幅広い果汁飲料に使われています。
ここで重要なのは、
ストレートも濃縮還元も「果汁100%」の商品がある
ということです。
「100%」と「ストレート」は同じ意味ではありません。
② 原材料を確認する
次に確認したいのが、商品の原材料表示です。
「100%」という表示だけで判断するのではなく、実際に何が使われているのかを見ることで、その商品の特徴を理解しやすくなります。
特に、
砂糖不使用なのか
香料などが使われているのか
といった点が気になる場合は、パッケージの原材料表示を確認することが大切です。
「無添加」「砂糖不使用」「100%果汁」は、それぞれ意味が異なります。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
→ 無添加ぶどうジュースとは?砂糖不使用・100%果汁との違いと選び方を解説
※この記事を公開後、ここに内部リンクを設定してください。
③ 葡萄品種で選ぶ
ここからが、THREE FARMが特に大切にしているポイントです。
それが、
「何の葡萄からつくられているのか」
です。
ワインを選ぶときには、
「シャルドネが好き」
「リースリングを飲んでみたい」
「ピノ・ノワールが好き」
というように、葡萄品種を意識することがあります。
ところが、ぶどうジュースになると、単に「ぶどうジュース」として選ばれることが少なくありません。
しかし、ぶどうジュースも原料は葡萄です。
葡萄品種が変われば、
香り
甘味
酸味
色
果実味
余韻
も変わります。
だからこそ、私たちはぶどうジュースもワインのように「葡萄品種」で選んでいいと考えています。
④ 産地で選ぶ
葡萄品種と合わせて注目したいのが、産地です。
同じ葡萄でも、育つ地域の気候や栽培環境によって成熟の仕方は変わります。
THREE FARMがジュースに使用している葡萄のひとつが、青森県産スチューベンです。
青森県の津軽地域ではスチューベンが長く栽培されており、なかでも鶴田町はスチューベンの産地として知られています。
私たちも鶴田町でスチューベンを栽培しています。
「100%ぶどうジュース」というカテゴリーだけでなく、
青森県産の葡萄なのか。
どの地域で育った葡萄なのか。
というところまで見ていくと、ジュース選びはさらに面白くなります。
⑤ 甘さだけでなく「酸味とのバランス」で選ぶ
ぶどうジュースというと、「甘い」というイメージが強いかもしれません。
しかし、味わいを考えるうえでは酸味も重要です。
糖度が高い葡萄でも酸がしっかり残っていれば、甘味とのバランスが生まれます。
反対に、酸が少なければ、同じような糖度でも甘味を強く感じることがあります。
ワイン用葡萄の収穫でも、糖度だけを見るのではなく、酸度やpH、香り、果実の成熟状態などを見ながら収穫時期を判断します。
ぶどうジュースでも、
「どれくらい甘いか」だけではなく、「甘味と酸味がどうバランスしているか」
という視点で飲んでみると、葡萄そのものの違いを感じやすくなります。
スチューベンとはどんな葡萄?
スチューベンは、黒紫色の果皮を持つ小粒の葡萄です。
しっかりとした甘味と豊かな香りを持ち、青森県でも広く栽培されています。
生食として楽しむだけでなく、その特徴を活かしてジュースやワインなどの加工品にも利用されています。
THREE FARMでは、このスチューベンを自ら栽培し、ジュースづくりにも使用しています。
つまり私たちにとって、ジュースづくりは工場から始まるのではありません。
畑で葡萄を育てるところから始まっています。
ワインのように、ぶどうジュースを選ぶ
私たちは、ぶどうジュースの選択肢がもっと広がってもいいと考えています。
「100%だから選ぶ」。
もちろん、それもひとつの選び方です。
しかし、その先に、
どんな品種なのか。
どこの産地なのか。
誰が育てた葡萄なのか。
どんな製法でジュースになったのか。
という違いがあります。
ワインを葡萄品種や産地から選ぶように、ぶどうジュースも原料となる葡萄から選ぶ。
そうすると、「ぶどうジュース」という飲み物の楽しみ方はもっと広がります。
PURE & ZERO スチューベン ストレート
THREE FARMの「PURE & ZERO スチューベン ストレート」は、青森県産スチューベンを使用した100%ストレートぶどうジュースです。
私たちが目指しているのは、単に「甘いぶどうジュース」をつくることではありません。
葡萄の品種や産地、栽培、収穫まで含めて考え、原料となる葡萄の個性をグラスの中に表現することを大切にしています。
これは、ワイン造りと葡萄栽培に携わってきた経験を、ノンアルコールの飲み物にも活かしたものです。
100%ぶどうジュースを選ぶ5つのポイント
100%ぶどうジュースを選ぶときは、「100%」という数字だけではなく、次の5つを確認してみてください。
① ストレートか濃縮還元か
製法の違いを確認する。
② 原材料は何か
パッケージの原材料表示を見る。
③ 葡萄品種は何か
どんな葡萄からつくられているのかを見る。
④ 産地はどこか
葡萄が育った地域にも注目する。
⑤ 甘味と酸味のバランス
単純な甘さだけでなく、味わい全体を見る。
こうして選んでいくと、同じ「100%ぶどうジュース」の中にも、さまざまな個性があることが分かります。
100%の先にある、葡萄そのものを見る。
それが、自分の好みに合ったぶどうジュースを見つけるひとつの方法です。